星を掬う 町田そのこ
元夫にひどいDVを受け続けている主人公が、気紛れに夏休みの思い出をラジオに投稿します。
そのエピソードがたまたま幼い頃に別れた母親の関係者の耳に届き、再会し物語が進んで行きます。
前半は人間の弱さや身勝手さがひたすらに際立って気分が悪くなります。
中盤以降ようやくそれぞれの本音や、自分自身への俯瞰が入りホッとしました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが
序盤は登場人物がみんな嫌いでしたが
それぞれが自分と向き合い弱さや自分の視野の狭さを認識して歩き出す姿に
少し泣けました。